冷徹冷静しかして×××!!

これから書かれることは全て感想です。それを認識した上で読みたいと思った方
はどうぞ。
また、この作品を買おうかどうか悩んでいる方は、拙い文章ですが参考にする気
分で読んで下さいませ。
あと、もちろんネタバレはあるのでその点は御了承下さい。





なぜブランドの二作品目は、一作品目に比べて上がり下がりが激しくなる時があ
るのか・・?

という自問自答をしてしまった。
もちろん作品自体が肌に合うかどうかも上記の問いには大切であるが、主な理由
は作品内容になるだろう。
キャラ設定、世界感、ストーリー展開など。
それによって作品評価が上がり下がりする。

この問はブランド名として、『InocentGrey』、『SIESTA』、
『角砂糖』、『ゆずソフト』などを知っているお方がいれば、解っていただける
かと・・・・

突拍子もない話のノリになってしまいましたが、つまるところ、『Chien』
もこの問に当てはまるってことです。
そして悪い意味で。

では、内容に入っていきましょう。


作品の世界感は前回の『委員長』と同じ感じ。
とにかく全てがハイテンションでツッコミ始めると止まりません。
ですが、作品はノリがあれば大丈夫という人はおKなハズ。
もちろん私は大丈夫な人。

登場キャラも前回同様に良いキャラが集まってます。
ですが、前回と明らかに違う部分として主人公や野郎キャラがあります。
主人公については後で語りますが、野郎キャラについては前回のようにして欲し
かったというのが私の意見。
前回の作品での主人公と野郎キャラとの掛け合いが良かったし、野郎キャラも良
い味を出していたので。
今回の作品も剣に関しては良かったんですが他の二人が・・・ねぇ・・・


話の展開としては、正直なところ首を捻ってしまうのが否めないところ。
確かにギャグ展開なのだから多少は見て見ぬフリも必要なのだが、あまりにも酷
い部分はどうしようもない。
共通ルートまでは何も無いのだが、問題は個別に入った後である。

董子編では叢が王国側を裏切るまでの過程がもう少し欲しい。叢が悩んでいたの
は解るものの、それだけの描写で裏切るというのは少し不自然かも・・・
自分的には裏切り自体は違和感はなかったけれども、もう少し主人公や董子との
絡みがあっても良かっただろうと思う。
あとは最後のシーンで主人公がマレウス・レジナを使うなんてことをしなければ
良かったかな。
主人公の設定的に絶対無理です・・・
でも個人的には董子編は楽しめました。


叢編では最後の展開がどうも・・・
退学してもらうために潰すってのはわかるけども、ロボが大量にいるだとか、バ
ッテリーを使った放電で剣だけが負傷して裏方たちが負傷しないとか、物理的に
三人以上乗れないカバンに四人も乗って外壁を降りるなど無茶な展開・・・
ましてや、最後の砲台チックな武器なんて無理だろ・・・
と首をツッコむしかない状態。


珠編は・・・・まずルートに入るのが難しすぎる・・・
まさか、あの選択肢がカギになるなんて思いもしなかった・・・とゆうかこの選
択肢だけでバッドエンド行きってどうよ・・・?
しかも珠以外にバッドエンドないし・・・
ぶっちゃけ珠編は自分的には論外です。新人のライターさんってことで大目に見
たとしてもこれは酷いと思う。
最後の展開だって、裏切るとかの前に、そのことを董子たちに話した方が良かっ
たんじゃないの・・・?と思ったり、主人公何もしてないなぁ・・・などと、自
分的にはダメでした・・・


妃奈編は主道の口調が違っていたり、最後の盛り上がりに欠けるなど微妙・・・

そして最後に結乃ですが、ヒロインたちの中で一番良い展開でした。
さすがは玉沢先生です。
(ここは個人的ヒイキなのでスルーして下さい・・・)

確かに最後の飛行機とか人間大砲とかは無茶振りですが、『結乃裏話』にもある
ようにスケジュール的に大変だったようなのでまぁ良いのかなぁと。
それに作品のノリを考えても。
自分的には叢編や珠編や妃奈編よりはマシだと思います。
話の展開も無茶なものじゃないし、主人公がそれなりに頑張ってくれるのが良か
った。

ストーリーに関してはそんなところ。

システムに関しては、スキップが途中で止まるという不具合や、選択肢画面でク
イックセーブをすると選択肢が選べないとか、パッチをあてないとコンプできな
いという致命傷があるので良いとは言えない。
また、誤字脱字がかなりあるのである意味で驚きました。
自分的には初めてくらいの量です。

立絵は少し不自然な部分はあるものの、顔を背ける絵があったので自分的には良
かったが、やっぱり少ない気がします。イベント絵もやっぱり少なく、もの足り
ない感じでした。


最後に主人公ですが、これは設定ミスだと思います。
自分的には董子編や結乃編の主人公くらいのノリで良かったと思う。
または前回のように主人公だけにしか出来ない部分(委員会を監査すること)を
持たせても良かったかなぁと。
そうすれば主人公がラストに何もしないという危機を回避できたのでは。

あとは、いきなり選挙祭ににするのではなく、選挙祭の三日前ぐらいからストー
リーを始めて、キャラどうしの絡みを書いても良かったのではないかと。
そうすれば、展開に深みが出たのではと思いました。

自分的にはこの作品のようなノリは大好きなのですが、やはり粗が多いというの
が難点です。
だからこそ私はあえてこの作品を『未完成』だと言いたい。出来るなら、完成し
た作品を読みたかったです。
ギャグな作品でもシリアスな作品でも作品の『質』は大事だと思う。


自分的評価点

100点中、65点


お気に入りキャラは結乃
(シナリオがかなり関係して)

あと野郎キャラでは剣もです。
ペドファイターは強烈すぎる・・・
さすが天災といったところ。
後にも前にもこんなキャラは剣だけでしょう・・・


作中の好きなセリフは董子が言った『何の気なしの行動に、全部表れる』


また、久しぶりに好きなBGMとして出てきたのが『しかして進撃!』
ドコが好きなのかと言われると、テンポがとしか言いようがない・・・

あと、オープニグ曲の『∞LOVERS』も聞けば聞くほどクセになる曲です。
もちろん各々の感性によりますが。



この作品を既に読んだ方は私のレビューはどうだったでしょうか。
また、まだ作品を読んでない方には参考になったでしょうか。
拙い文章であったことを再度、お詫び申し上げます。



以下はものすご〜〜〜〜〜く私的な文章となっておりますので、器の大きい方だ
け読んで下さいな。






個人的には惜しい作品である。
キャラや展開が良い味を出しているのにこうなったのは他でもない、ブランドと
作者である。
ブランドは開発期間をもう少し長くすべきであった。
でなければこのヘタレ主人公やストーリーが10日しかないという難問を作者が
クリア出来るわけがないっ!!!
もちろん開発費とかの問題もあるだろうが、結局ユーザーが不快感を抱けばその
時点でオワタである。

まぁ、作者も作者であるのだが。
玉沢先生やO―take先生は良いにしても、以外の作者はストーリー中の不自
然な点を見て見ぬ振りをしたに違いないんじゃないかと疑いざるおえない。
この前に読んだ『ツナガルバングル』もそうだったか、キャラがいくら良い感じ
でもシナリオによって良くも悪くもなることをライターさんには理解してもらい
たいものである。
この『冷徹冷静』では珠や妃奈なんかがそう。
シナリオのせいでダメダメである。
世界感が無茶なのは解るんだけどね。
乱闘、戦闘とか選挙とか、主人公がヘタレとか。

話は変わって、これは世間の皆さんはどう思うかわからないが、イベントが少な
いのも問題かと思われる。
特に気になったのがイベント絵の差分である。
作中のイベント絵には差分がかなり少なく感じられた。
『枕』の『水』みたいなイベント絵の数量にしろとは言わないが、今回も前回も
少ないように感じられる。
とゆうかぶっちゃけた話として、げふんげふんシーンが四回って多くね?
俺的にコレのせいで、ストーリー展開が不自然に思えたんだけど。
あと、主人公のヘタレ具合も増加するし。
つうか、コレ減らして普通のイベント絵作れよ。
ただでさえ、通常イベント絵が少ないんだから。
作品コンセプトは『AB2』の『こんぼく』じゃないだろ・・・・?

とにもかくにも、次回作が進行中とあるが、今回のような展開やミスは出来るだ
け避けてもらいたいものである。

なぜなら、このブランドのノリが好きだから。
そして次回作に期待しているのである。

と言ってもまた作者によってシナリオの質が違うんだろうけど・・・



最後に超個人的な件ですが、ちゃた〜に成分があったのは良かった。最近遭遇し
てなかったし。
あと、みるさんも。

とゆうか、『鈴ねぇ』を出せよ。
前回にも出してくれたんだから今回だって出してくれても良かったんじゃ?
次はお願いします・・よ・・・?

そういえば、世間的には松田さんが演じた叢の方言がおかしいという批判がある
けど、これはどうかと。
大体、地元民しか喋れない方言を習得することは無理でしょ。
この方言の問題を声優のせいにしてブランドのせいにしない奴は死ねばいいんじ
ゃないか・・?

もちろん、私が無知なだけで、声優はキャラを演じるために方言も習得するって
のなら、話は別になるんだけど・・・・・


長々となりましたがここをもって終わりにします。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。